不登校コミュニティしもつま

~仲間がいると心づよくなれる~

校内フリースクールの在り方について

学校内に、不登校やその傾向のある子が通えるスペースを設ける「校内フリースクール」や「校内フリースペース」を設置する学校が少しずつ増えてきてます。
 

メジャーな所だと、広島県教育委員会で設置した「スペシャルサポートルーム」(SSR

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特色は次のような点だ。

 目標は教室復帰ではなく社会で生きていく力をつけること▽県教委の予算で教育相談コーディネーターを兼ねる専任の教員を配置▽県の指導主事が週1日、担当するSSRで子どもとやりとりし、教員と協働する▽校内の他の教員、市町教委の主事やスクールカウンセラーらが定期的に情報と意見を交換する――。
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出典:教室が苦手なら来てみない?学校内のフリースクール好評:朝日新聞デジタル

 

保護者にとっては、通える範囲にこういったしくみがあると、送迎の負担が減り、助かりますね。また、子どもにとって、そこが居場所になれば、自分を取り戻し、元気になっていくのです。


しかし。

 
場所を用意して、そこに充てるのは、授業が空いている先生で持ち回り。
そんなスタンスで校内フリースクールを設ける学校もあるそうです。

 

そんな所に、子どもが通いたいと思うでしょうか?
 

 


こちらの岡崎市教育委員会が設置する校内フリースクール(以下「F組」と称する)では、5つの理念があり、それを実現するために「ヒト・モノ・コトで環境改革」を行っているそうです。

toyokeizai.net

その5つの理念というのがこちら。

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1:適応するのは生徒ではなく学校。学校に適応できるようにする適応指導教室ではない
2:通常学級と同じ、1つの学級として扱う
3:多様性を受け入れられる、校内でも信頼の厚いエース級の教員を担任に置く
4:いつでも生徒たちを温かく迎える支援員を配置(市の予算で採用)
5:教室復帰ではなく社会的自立を目指す

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出典:

全中学校の設置目指し、岡崎市が校内フリースクール「F組」を増やす訳 | 東洋経済education×ICT | 変わる学びの、新しいチカラに。

 

SSRの方針と共通する部分がありますね。
このような方針が土台にないと、校内フリースクール(=居場所)の意味が成さないのではないかと私は思います。

 

私は、色々な「居場所」を目にしてきて、人が集まる所とそうでない所の違いって何なのだろう?と常に考えてきたのですが、最近、それが見えてきました。

 

居場所って、


「何をやるか」より「誰が、どんなスタンスでやるか」

 

なのです。
人と方針、環境がよいと、それに共感する人が集まってくる。
だから、岡崎市教育委員会が進めている「ヒト・モノ・コトで環境改革」は的を得ていますね。こんな考えを持つ学校が増えてくれたらいいなと思います。

 

記:ひろろ