不登校コミュニティしもつま

~仲間がいると心づよくなれる~

不登校でも大丈夫?

先日、NPO法人ネモネットのオンラインシンポジウムを視聴しました。

 

nponemo.net

 

「不登校新聞」の編集長石井志昴さんは、

1.どんな学校にも進学している
2.どんな職業にも就いている
3.「大丈夫」という眼が防波堤
4.心が回復する地図の存在

この4つのテーマで話したのですが、1、2については、
不登校当事者に取材をしてきた中で、弁護士や医師になった人もいるし、大学に行った人も数多くいるし、家庭を持っている人も当然ながらいる。
学習の面で心配という親御さんが多いが、義務教育期間中の学びは実は1年で習得ができる。不登校で学びがおろそかになってしまった人が学びを取り戻す時は、短期集中型が多い。
ということでした。

また、3の「大丈夫という眼が防波堤」については私も同感で、
これができているから、子どもが進んでいけるのではないかと思います。
事実、精神科医の松本俊彦先生は、
普通に元気な人に毎朝「調子悪そうだね」と声をかけていくと、1カ月で病気になります。
と断言していました。
でも、これは体感してみないと分からないかもしれませんね。。。

4の「心が回復する地図の存在」については、知っておくだけで回復の段階に応じた対応ができるので、変な遠回りをせずに済むのではないかと思います。

 

精神科医の松本俊彦先生は、専門が薬物依存の方で、若者の薬物依存の観点からのお話しでした。
不登校と同じく、若者の自死も年々増えていますが。。。
10〜20代の自殺既遂者の多くに不登校歴が認められたそうです。
そして、学校に行くためにとある市販薬を大量に飲んだりしている・・・と。
そこまでして学校行かなくていい。無理しないで休んだ方がいい。
学校に行けなくなるのは「子どもが命をつなぐための生存戦略なのではないか?
というのが松本先生の考察でした。

心が折れて、起立性調節障害になったり、ウツのようになったりした場合、それは命をつなぐための生存戦略です。回復のためには長期的な視点で見守る必要があるでしょう。

 

お二方の話を聴いて、
不登校でも大丈夫。とはいうものの、手放しで大丈夫というわけではなく、周囲の対応の仕方によって行く方向が変わるんじゃないかな〜。
と思いました。
なんといっても一番の薬は、相手のことを

「大丈夫。必ず、立ちあがるときが来る」

と信じ切ることです!
そう思える時、思えない時と波があるかもしれませんが、
人間ってそういう「ゆらぎ」があるものですから、概ねそういう気持ちでいればよいでしょう!
心配の矢印→を相手ではなく、自分に向けていきまっしょい!